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ちょっと気になる“糖尿病”のお話【最終回】

こんにちは。 松本ほがらかクリニック阪急高槻市駅前の渡邉です。

これまで全9回にわたり、「ちょっと気になる“糖尿病”」をテーマに、糖尿病とはどんな病気か、そして合併症についてお話ししてきました。最終回となる今回は、このシリーズのまとめとして、 「糖尿病とどう向き合っていけばよいのか」を整理してお伝えしたいと思います。このシリーズを通して繰り返しお伝えしてきたように、糖尿病の本当の怖さは「血糖値が高いこと」そのものではありません。高血糖の状態が長く続くことで、眼・腎臓・神経・心臓・脳・足といった全身の血管や神経が少しずつ傷ついていくことが問題になります。 そのため糖尿病は、「全身の病気」「血管の病気」とも言われます。

合併症はある日突然起こるわけではありません

糖尿病の合併症は、発症してすぐに起こるものではありません。

多くの場合、数年で神経障害さらに時間がたって網膜症や腎症10年、15年という経過の中で動脈硬化が進行というように、年単位でゆっくり進行していきます。

問題なのは、かなり進行するまで症状が出にくいことです。 その結果、失明、腎不全、心筋梗塞、脳梗塞、足壊疽といった状態になって、初めて気づくこともあります。

糖尿病の合併症を防ぐために大切なのは、次の4つです。

1.血糖値の管理

2.血圧の管理

3.脂質(コレステロール)の管理

4.定期的な検査を続けること

「血糖値だけ良ければ安心」ではありません。 これらを総合的に管理していくことが、将来の合併症予防につながります。

よくある誤解で、外来などでよく耳にする言葉があります。

  • 「特に症状がないから大丈夫」
  • 「薬を飲んでいるから安心」
  • 「年のせいだから仕方ない」

しかし、糖尿病の合併症は症状がない時期から静かに進行しています。 症状がない「今」こそが、実は一番大切な時期です。

当院が大切にしていることは、単に血糖値の数字を見るだけでなく、"合併症の早期発見"、"生活習慣や背景"、"無理なく続けられる治療"を一緒に考えることを大切にしています。

糖尿病は、正しく向き合い、治療を続けていけば、健康な方と変わらない生活を目指せる病気です。

最後にこのシリーズを通してお伝えしたかったのは、「糖尿病は怖い病気ですが、放っておくことが一番怖い」ということです。

きちんと通院し、検査を受け、治療を続けていけば、 防げる合併症、遅らせられる合併症がたくさんあります。気になること、不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。