⼼電図異常を指摘された方へ
健康診断や⼈間ドックで「⼼電図に異常があります」と指摘され、不安になる⽅は少なくありません。⼼電図異常には、不整脈・虚⾎性⼼疾患(狭⼼症・⼼筋梗塞)・⼼肥⼤・⼼筋症など、重⼤な病気が隠れている場合があります。
⼀⽅で、⼀時的な変化や⽣理的な範囲にとどまるものもあり、すべてが深刻というわけではありません。重要なのは「どのような異常なのか」を専⾨医が正しく判断することです。
当院では⼼電図を詳細に解析し、必要に応じて24時間⼼電図(ホルター⼼電図)・⼼エコー・⾎液検査などを⾏い、早期に異常の有無や重症度を確認します。症状がなくても⼼電図異常を指摘された⽅は、⼀度ご相談ください。
⼼雑⾳とは?
診察で「⼼雑⾳があります」と⾔われると驚かれる⽅が多いですが、⼼雑⾳のすべてが病気というわけではありません。⼦どもや若い⽅では⽣理的な雑⾳(機能性雑⾳)のこともあります。
しかし、中⾼年での⼼雑⾳は⼼臓弁膜症(⼤動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症など)のサインであることが多く、進⾏すると⼼不全や不整脈、突然死につながることもあります。
⼼雑⾳は聴診だけでは判断できないため、⼼エコー検査が⽋かせません。エコーによって弁の動きや⾎流の状態を可視化することで、病気の有無や重症度を正確に診断できます。当院では、聴診で⼼雑⾳を認めた場合には必要に応じて専⾨施設と連携し、最適な治療へとつなげています。