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睡眠と血圧の、切っても切れない関係

―「しっかり寝ているつもり」でも血圧が下がらない理由―

「血圧がなかなか下がらない」
「薬はきちんと飲んでいるのに、朝の血圧が高い」
外来で、このような声を聞くことは少なくありません。
実はその背景に、“睡眠の質”の問題が隠れていることがあります。
 
血圧は「寝ている間」に下がるのが正常です
 
健康な方では、血圧は 夜間〜睡眠中に10〜20%ほど低下 します。
これを「夜間血圧低下(ディッピング)」と呼びます。
ところが、夜間も血圧が下がらない
あるいは、逆に上がってしまう
こうした状態になると、
心臓・脳・腎臓への負担が大きくなることが分かっています。
ここで重要なのが、睡眠の質です。
 
睡眠の質を下げる最大の原因のひとつが「無呼吸」
 
睡眠中に、
いびきが大きい
・呼吸が止まる
・何度も目が覚める
こうしたことが起こると、体はそのたびに「軽い窒息状態」となり、交感神経が強く刺激されます。
結果として、
・夜間も血圧が下がらない
・早朝に血圧が急上昇する
といった状態が起こりやすくなります。
 
「自分は眠れている」と思っていても要注意
 
睡眠時の問題は、
本人が気づいていないことが非常に多いのが特徴です。
寝ている間のことは覚えていない
日中の眠気を「年齢のせい」「忙しさのせい」と思っている
そのため、
「睡眠に問題はありません」
とおっしゃる方の中に、実は重要なサインが隠れていることも珍しくありません。
 
次回テーマ:睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
 
次回は、高血圧と非常に深い関係を持つ「睡眠時無呼吸症候群」について、
 
・どんな人に多いのか
・放置すると何が起こるのか
・どんな検査・治療があるのか
を、できるだけ分かりやすくお話しする予定です。
 
ぜひ次回もご覧ください。