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ちょっと気になる“糖尿病”のお話⑦

CGM(持続血糖測定)って何?~血糖値を“見える化”する新しい方法~

こんにちは。
松本ほがらかクリニック阪急高槻市駅前の渡邉です。

今回のテーマは、近年注目され、ニーズが高まっているCGM(持続血糖測定:Continuous Glucose Monitoring)についてです。

「自分の血糖値が1日を通してどう動いているのか知りたい」また「食事や運動で、血糖値がどう変わるのかを数字で見てみたい」といったそんな方にとって、CGMはとても役立つ“血糖の見える化”ツールです。

■ CGMとは?

  • CGMは、腕などに小さなセンサーを装着し、血糖値の変化を24時間連続して測定できる機器です。これまでの指先からの血糖測定は「その瞬間の値」しか分かりませんでしたが、CGMを使用することで「いつ血糖値が上がり」「どのくらいの時間高い状態が続き」「いつ下がっているのか」といった血糖の“流れ”を見ることができます。

 

■ CGMで分かること

CGMを使うことで、次のようなことが分かります。

  • 食後に急激に血糖が上がる「血糖スパイク」
  • 自分では気づきにくい「夜間低血糖」
  • 同じ食事でも、日によって血糖の上がり方が違う
  • 運動や間食が血糖値に与える影響

「思っていたより上がっている」「意外と安定している」など、ご自身の体の反応を客観的に知ることができます。

治療だけでなく、生活改善にも

CGMは、薬の調整だけでなく、日常生活の見直しにも大きく役立ちます。

  • 食べる順番を変えたらどうなるか
  • 夜遅い食事を避けるとどう変わるか
  • 少し歩くだけで血糖は下がるのか

こうした変化がグラフで見えるため、
「何をすると血糖が安定しやすいか」が分かりやすくなり、生活習慣を見直すきっかけにもなります。

こんな方におすすめです

  • 血糖値の変動が気になる方
  • 食事や運動と血糖の関係を知りたい方
  • 低血糖が心配な方
  • より納得感のある治療を行いたい方

最近では、治療中の方だけでなく、「自分の体を知るため」にCGMを活用される方も増えています。

まとめ

CGMは、血糖値を“点”ではなく“線”で捉えることで、より自分に合った治療や生活改善につなげることができるツールです。

糖尿病のあるかたでしたら、CGMを装着することができます。もしご興味のある方は、当院へお気軽にご相談ください。
次回8回目は、糖尿病の合併症って何が起こるの?合併症について2回にわけて解説しますので次回もどうぞお楽しみに!