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“がまんしない減塩”――イギリスの成功例から学ぶ

高血圧の治療で欠かせないのが「減塩」です。
でも、減塩というと「味がうすくなる」「おいしくなくなる」というイメージがありますよね。

今回は、イギリスが実際に成功した減塩の取り組みを参考に、毎日の生活でできる、やさしい減塩方法をご紹介します。

なぜ減塩すると血圧が下がるの?

塩分は体に水分をため込み、血圧を上げる働きがあります。
高血圧治療ガイドラインでは

  • 1日の塩分は6g未満に

を推奨しています。

塩分を少し減らすだけで、

  • 収縮期血圧が4〜6mmHg下がる
  • 脳卒中や心不全の予防につながる
  • 薬1種類分に近い効果がある

といわれています。

“味を少し薄めにするだけ”でも、体には確かな良い変化が起こります。

イギリスはどうやって減塩に成功した?

イギリスは、国が中心になって減塩を進め、約10年間で塩分摂取量を15%も減らすことに成功しました。

その方法がとても参考になるんです。

🇬🇧 イギリス式・無理しない減塩のポイント

食品の塩分を“少しずつ”下げた

パン、スープ、ハム、ソースなど→ 食品メーカーと協力しながら、毎年ほんの少しずつ塩分を下げていきました。

味の変化に気づかないくらいのペースだったため、国民は“我慢している感覚ゼロ”で減塩に成功。

スーパーの表示で塩分がわかりやすい

パッケージに塩分量がはっきり表示され、買い物の時に選びやすい仕組みが整いました。

結果:血圧が下がり、脳卒中が減った

国全体で平均血圧が下がり、脳卒中や心臓病がはっきり減ったと言われています。

「無理をしない」「気づかないうちに減らす」
これがイギリスの成功の秘訣です。

今日からできる、やさしい減塩のコツ

イギリスのように“気づかない減塩”を、日常にも取り入れられます。

✔ 1)醤油やソースは“かける”から“つける”へ

小皿に少し出して「つける」だけで、塩分は30〜40%カット。

✔ 2)麺類のスープは残す

ラーメン1杯の塩分は5〜6g。
スープを飲まないだけで半分以下に。

✔ 3)“香り”を足して味に深みを

  • だし
  • 柚子・レモン
  • 大葉・しょうが
  • ごま油

香りを足すと、塩分が少なくても満足感が出ます。

✔ 4)加工食品は塩分が多い

ハム、ソーセージ、漬物、惣菜パン、インスタント食品。

「毎日」ではなく「時々」にするだけで十分です。

✔ 5)減塩みそ・減塩しょうゆも上手に活用

最近は味の良い減塩調味料が増えています。
自然に塩分を減らすことができ、続けやすい方法です。

ほがらかクリニックからのメッセージ

減塩は「頑張るもの」ではなく、**“ちょっと工夫するだけで体に優しくなる習慣”**です。

普段の食事内容や生活リズムに合わせて、患者さん一人ひとりに続けやすい方法をご提案します。

「我慢せずに健康に!」

「今できることをほがらかな明日のために」

これが私たちの治療の基本です。

次回予告:運動で血圧を下げよう

次回は、“どんな運動を、どれくらいすれば血圧が下がるのか?”を、最新データを交えてお話しします。