禁煙外来
診療は3/16(月)よりスタート

禁煙外来とは

禁煙外来とは喫煙は、胃がん・肺がん・食道がん・咽頭がんなどのがんに加え、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を引き起こすリスクを高めます。また、強い依存性があるため、意志の力だけで禁煙することは容易ではありません。
当院の禁煙外来では、チャンピックスやニコチンパッチ(ニコチネルTTS)を使用し、禁煙を継続できるようサポートしています。お薬の処方にとどまらず、医師やスタッフが丁寧に寄り添いながら支援いたしますので、お気軽にご相談ください。

禁煙外来の効果・成功率について

禁煙外来を利用した場合の禁煙成功率は約70~80%と高く、自力での禁煙成功率(約10%)と比べて大きな差があります。これまで何度も禁煙に失敗してきた方でも、禁煙外来を受診することで成功の可能性が高まります。
ニコチン依存症は治療が必要な疾患です。無理なくストレスを軽減しながら禁煙を目指すためにも、ぜひ当院の禁煙外来をご活用ください。

当院の禁煙外来の流れ

1初診

初回受診時には、ニコチン依存度の評価や現在の喫煙習慣を確認したうえで、禁煙外来の流れについてご説明します。
治療に同意いただいた後、呼気中の一酸化炭素濃度を測定し、禁煙治療の開始日を決定します。

22回目

初診から約2週間後に再度ご来院いただきます。
その際、喫煙の継続状況を確認し、あわせて呼気中の一酸化炭素濃度を測定します。

33~4回目

さらに初診から4週間後および8週間後に再診を行います。
喫煙状況の確認と呼気中一酸化炭素濃度の測定に加え、必要に応じて禁煙補助薬の追加処方を行います。また、禁煙に伴う離脱症状への対処方法についてもご案内します。

45回目

初診から12週後に最終の診察を行います。
これで治療は一区切りとなりますが、その後も禁煙を維持できるよう、医師より継続のためのアドバイスをお伝えします。

当院の禁煙外来治療

チャンピックス

チャンピックス禁煙について情報を探していると、「チャンピックス」という薬の名前を見かけたことがある方も多いと思います。チャンピックスは、禁煙外来で処方される飲み薬タイプの禁煙治療薬です。
禁煙治療には、大きく分けて①ニコチンを体に補給する方法(ニコチンパッチなど)と、②脳の働きに直接作用する方法があります。チャンピックスは②に分類され、喫煙欲求を生み出す脳の仕組みに働きかける点が特徴です。

チャンピックスはどのような仕組みで禁煙を助けるのか

チャンピックス(一般名:バレニクリン酒石酸塩)は、脳内にあるニコチン受容体に部分的に作用する薬です。例えるなら、「タバコを吸いたくなる気持ちを抑えつつ、実際に吸ったときの満足感も弱める」役割を果たします。
そのため、①喫煙したい衝動が和らぐ、②吸っても以前ほどおいしく感じにくくなる、という2つの効果が期待できます。
日本循環器学会の禁煙治療ガイドラインや海外の大規模な研究においても、禁煙成功率を高める有効な治療薬として評価されています。
(参考:日本循環器学会 禁煙治療ガイドライン、製剤添付文書)

チャンピックスのメリット

高い禁煙成功率

禁煙治療では、約60~70%と高い成功率が期待できます。

喫煙時の満足感を抑える作用

ニコチンが受容体と結合するのを阻害することで、喫煙による満足感を感じにくくします。

禁煙に伴う離脱症状・強い欲求の軽減

チャンピックスの有効成分がニコチン受容体に作用し、少量のドーパミンを分泌させることで、禁煙時に起こる離脱症状や喫煙への切望感を和らげます。

チャンピックスの副作用について

およそ10%の方に吐き気がみられることがありますが、治療を中止する必要があるケースはほとんどありません。多くの場合、特別な治療を行わずに自然に改善します。

ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)

ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)は、皮膚を通して一定量のニコチンを持続的に吸収させる禁煙補助薬です。離脱症状を軽減し、負担の少ない禁煙を支援します。

ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)の副作用

皮膚から少量のニコチンを継続的に取り入れることで禁断症状を和らげますが、副作用として貼付部位のかゆみ・赤み・かぶれなどの皮膚トラブルが起こることがあります。また、頭痛、吐き気、めまいなどの症状がみられる場合もあります。

禁煙外来は保険診療で受けられますか?

禁煙治療は2006年から健康保険の対象となっています。以下の条件を満たす場合、保険適用で禁煙外来を受診することが可能です。

保険適用となる条件

  • 直ちに禁煙に取り組む意思があること
  • ニコチン依存症テスト(TDS)により、ニコチン依存症と判定されること(5点以上)
  • 1日の喫煙本数と喫煙年数を掛けた数値が200以上であること
  • 医師から禁煙治療について説明を受け、その内容に同意していること

※35歳未満の方は、「1日の喫煙本数と喫煙年数を掛けた数値が200以上であること」という条件は不要です。
※過去1年以内に禁煙治療を受けた場合は自由診療となりますが、前回の治療から1年以上経過していれば、再び保険診療で禁煙治療を受けることができます。

ニコチン依存症テスト(TDS)

問1~問10までの合計点が5点以上の場合、ニコチン依存症と判定されます。

問1 自分で想定していた量よりも、多く喫煙してしまうことがある
問2 禁煙や本数を減らそうと挑戦したものの、うまくいかなかった経験がある
問3 禁煙や減煙を試みた際、強い喫煙欲求に耐えられなくなったことがある
問4 禁煙や減煙を行ったときに、次のような症状が現れたことがある
(いら立ち、落ち着かなさ、集中力の低下、気分の落ち込み、頭痛、眠気、胃の不快感、動悸、手の震え、食欲増加、体重増加)
問5 問4の症状を和らげるために、再び喫煙してしまったことがある
問6 重篤な病気にかかった際でも、喫煙が良くないと理解しながら吸ったことがある
問7 喫煙が原因で健康に問題が生じていると自覚しながら、喫煙を続けたことがある
問8 喫煙によって不安感や神経過敏、抑うつ症状が出ていると感じても、吸ってしまったことがある
問9 自分はタバコに依存していると感じることがある
問10 喫煙できない職場環境や付き合いを、意識的に避けたことがある

禁煙時に現れる離脱症状への対応について

ここでは、禁煙に伴う離脱症状を軽減するための基本的な対処方法をご紹介します。
治療中につらさを感じた場合は、我慢せずに医師へご相談ください。状況に応じて、個別にアドバイスを行います。

喫煙したくなったときの対処法

  • まずはゆっくりと深呼吸を行う
  • 冷水や温かいお茶を時間をかけて飲む
  • 軽く体を動かし、散歩やストレッチを取り入れる
  • 運動やスポーツに集中する
  • ガムを噛んで口寂しさを紛らわせる
  • 歯みがきをして口の中をさっぱりさせる
  • 時計を見ながら、喫煙欲求が落ち着くまで数を数えて待つ
  • 喫煙と習慣的に組み合わせていたコーヒーを控える

イライラ感・落ち着かなさを感じたとき

  • まずはゆっくり呼吸を整える
  • 冷たい飲み物や温かいお茶を、時間をかけて飲む
  • 散歩やストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす

頭痛がある場合

  • 深呼吸をしてリラックスする
  • 足をやや高くして、仰向けで安静にする

眠れないときの対策

  • 日中に適度な運動を取り入れる
  • 生活リズムを整え、規則正しい毎日を心がける
  • ぬるめの湯にゆっくり浸かり、体を温める

体のだるさ・眠気を感じるとき

  • 夕方以降はカフェインを控える
  • ぬるめのお風呂でリラックスする
  • 軽い運動で血行を促す

禁煙外来での治療費用

禁煙治療の費用は使用する治療薬などにより多少前後しますが、健康保険を適用し自己負担が3割の場合、12週間でおおよそ13,000〜20,000円が目安です。一方、現在はタバコ1箱の価格が500円を超えており、1日1箱吸うと12週間で約42,000円にもなります。保険診療による禁煙治療の自己負担額は、このタバコ代の半額以下で済み、さらに禁煙に成功すれば、その後のタバコ代は一切かからなくなります。

  費用
チャンピックス® 約20,000円
ニコチネルTTS® 約13,000円